歯磨きで虫歯は予防できない!プロが実践する虫歯予防をすべて公開!

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前岡遼馬
このコンテンツは、現役の歯科医師がお口の健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログ記事です。当サイトの運営はこちらの運営理念に沿って行われています。

突然ですが、あなたは「歯磨きで虫歯は予防できない」と知っていますか?

「甘いものを食べたらすぐに歯を磨かないと虫歯になるよ!」と親から言われた経験が、多くの人の記憶にこびりついています。その結果として、「歯磨きさえすれば、虫歯にはならない。」という、間違った虫歯予防の知識を持ち続けてしまっている方が多いんです。

そのため、医療が発達した現代でも虫歯はなくなっていません。戦後と比較すれば、1人あたりの虫歯の数もかなり減ったと言えますが、ゼロにはなっていないのです。

何千年も前からある病気にも関わらず、です。

そこで今回は、あなたがこれから二度と虫歯にならないための、本当の予防法についてお話したいと思います。

予防法と言っても、今の生活に何か新たな習慣を付け加えるわけではありません。本当にちょっとしたポイントを押さえるだけで、効果的な虫歯予防は可能です。

面倒なことが嫌いな方でも必ず実践できる内容ばかりなので、是非、しっかりと身につけてもらえればと思います。

ではでは、早速行きましょう!

本当の虫歯予防、最大のキモ

まず始めに虫歯予防で最も大切なことから見ていきましょう!ここが押さえられていないと、ほぼ間違いなく予防は出来ません。

でも逆に言うと、ここさえ知ってしまえば、虫歯になるリスクは大幅に減らすことが出来るので、しっかり理解してもらえればと思います。

食べた後にすぐ歯を磨いても虫歯になる!

実は、食べた後にすぐ歯を磨いても虫歯を予防することは出来ません。その根拠をお話したいと思います。

ステファンカーブ
(出展:ココログ)
先ずは上記の図を見てください。

これはステファンカーブという有名な曲線で、お口の中に甘いものが入ってからの歯の表面の溶け具合を示している図です。何やら難しい言葉が並んでいますが、ポイントは2つだけです。

1つずつ分けて見ていきましょう。

ポイント1:甘いものを食べた直後から歯は溶けている

この曲線の始まりの部分に注目して下さい。

Phの低下
グラフの縦軸、Ph(ペーハー)と呼ばれる酸性度が急激に下がっているのが分かるかと思います。

これは甘いものが口の中に入った直後から、お口の中にいる細菌が酸を出していることを示しています。歯の表面は酸性に近くなると少しずつ溶け出してしまいます(脱灰(だっかい)という反応)。

「甘いものを食べると虫歯になる」というのはこの反応が大きな理由です。

ここで覚えて頂きたいのは、甘いものを食べた直後にはもう歯の表面は溶け出しているということです。

これが何を意味するのかと言うと、甘いものを食べた直後に歯を磨いても、ほとんど意味がないということ。砂糖をはじめとした糖が口の中に入ってしまうと必ず歯の表面は溶けるので、その後で慌てて歯を磨いても何も起こらないわけです。

ただし、歯も溶けっぱなしというワケにはいきません。甘いものを食べて歯が溶けるだけなら、食事をする度に虫歯ができてしまい、大人になるくらいには全ての歯が虫歯になってしまいますから。

お口の中が虫歯まみれにならない理由は次のポイントです。

ポイント2:溶けた歯の表面は1時間かけて元に戻る

お口の中は常に唾液で満たされています。実は、この唾液が虫歯から歯を守るためにとても役に立っているんです。

甘いものがお口の中から消えた(食べ終わった)直後から、歯の表面についた唾液の力で溶けてしまった歯が元通りに復活するんです(再石灰化(さいせっかいか)という反応)。
歯が溶けたことを帳消しにしてくれるような素晴らしい反応ですが、これには欠点があります。

それは、時間がかかること。

歯が溶けるのは、甘いものがお口に入った直後だったのに対して、再石灰化には1時間ほど時間がかかります。
再石灰化
ここで押さえておきたいのは、甘いものがお口の中にある時間を出来る限り短くしなければいけないということです。

先ほどもお話したように、再石灰化が起こるのは甘いものを食べ終わった後から。一旦甘いものがお口の中からなくなっても、1時間も経たないうちにまた食べてしまうと再び歯の表面は溶けてしまいます。

何が言いたいのかというと、「甘いものを食べるなら時間を決めて一気に食べて下さい」ということです。ダラダラと甘いお菓子やジュースをお口に入れるのが一番の虫歯リスクです。

また、お口に物を入れる時間を出来る限り離すというのもポイントです。
例えば、朝ごはんを8時、昼ごはんを12時、夕ご飯を18時に摂るとすると、おやつで甘いものを食べるなら15時あたりがベストだということ。食事と食事の間をしっかりと空けることで、再石灰化によって溶けた歯の表面が元に戻る時間を確保できます。

虫歯予防のキモはシュガーコントロール

砂糖
ここまでの話をまとめると、虫歯をなくすために必要なことは、甘いものを口に入れる時間と回数をコントロールすること(シュガーコントロール)です。
決して「甘いものは食べるな」というわけではありません。食べる時間とタイミングをコントロールするということなので、是非、意識してみて下さい。

ここを押さえずに虫歯予防の知識をネットで検索しても、虫歯予防グッズを買っても、ほとんど意味はありません

根本的な虫歯の原因は、甘いものがお口の中に入ることだからです。

それに、虫歯ができてしまう環境がお口にある状態で、いくら虫歯治療を受けてもキリがありません。治療を受けたそばから他の歯が虫歯になってしまうからです。

虫歯予防のためにはシュガーコントロール、これは必ず覚えておいて下さい。

虫歯が多い人にありがちな習慣

歯が痛そうな男性
シュガーコントロールの重要性を押さえてもらった後で、虫歯の原因になりやすい習慣の例を挙げておきたいと思います。

ありがちなものとしては、

・ペットボトルのジュースを1日かけて飲む

・アメをよく舐める

・夕食後にテレビを見ながらお菓子をダラダラ食べる

・ガム(キシリトール以外)をよく噛んでいる

・缶コーヒー(無糖以外)をよく飲む

・フリスクやミンティアなどのタブレットをよく口にする

・スポーツをしながら、スポーツドリンクを飲む

などです。どれも砂糖をお口の中に何度も含むことにつながるので、虫歯のリスクが高くなってしまいます。

これらに当てはまるものがあれば、一度普段の生活を見直してみて下さい。

普段の飲み物に関しては、お茶や水に替える。
ガムはキシリトール100%のものに替える。
タブレットはキシリトールを使ったものに替える。

など、普段から出来る対策はたくさんあります。
習慣が変われば、お口の中の病気は効率よく予防することが可能です。虫歯の治療から解放されるためにも、是非チェックしてみましょう。

ガムやタブレットに関しては、以下のものがオススメなので、虫歯の多さに悩むあなたは一度手に取ってみて下さい。

(こちらは単品では販売していないようです)

虫歯予防でないなら、何のために歯磨きをするのか?

びっくりした男性
ここまでの話を理解して頂くと、歯磨きがあまり虫歯予防に効果がないことを実感してもらえるかと思います。

では、ここで疑問になるのは、「一体何のために歯磨きをしているのか?」ということです。ここからは少し、歯磨きの役割についてお話したいと思います。

ほとんどの人が知らない、歯磨きの役割

歯ブラシ
実は、歯磨きは食べカスを取るためにやるものではありません。

試しに今、鏡で自分のお口の中を見て下さい。ほとんど食べカスは残っていないことに気づいてもらえるかと思います。

ご存知かも知れませんが、食べ物はお口の中では消化されません。必ず原型が残ります。野菜を食べたら、野菜が、お肉を食べたら、お肉が、そのままお口の中に残るんです。決してドロドロになったりはしません。

つまり、お口の中を鏡でよく見た時に食べカスがなければ、実際に食べカスはお口の中に残っていないのです。

ここで、「歯磨き=食べカス取り」という間違った認識を持ち出せば、お口の中に食べカスがなければ歯磨きをする必要がないことになります。
ところが、実際には多くの人が寝る前に歯磨きをします。「じゃあ何のために歯磨きってやっているのか」が上手く説明がつかないことになります。

そこでお伝えしたいのが、歯磨きの本当の役割です。

歯磨きの役割は、歯の表面に付いたプラーク(細菌の塊)を取り除くことです。そして、このプラークとは虫歯の原因というよりも、主に歯周病の原因になるものです。

つまり、歯磨きは歯周病予防のために行うものなんです。
プラークを取り除くことでお口の中の細菌が減り、オマケで虫歯予防にも繋がります。

ただ、しっかりと区別して覚えておきたいのは、「歯磨きの主な役割は食べカス取りではなく、プラークを取り除くこと」、そして、「歯磨きは歯周病予防のために行なっている」という点です。

ここを押さえておかなければ、あなたの歯磨きは食べカスを取ることに意識が集中する結果となります。虫歯予防もできなければ、知らない間に歯周病が進行するという悲しい事態になりかねないので、是非、この機会にしっかりと覚えてもらえればと思います。

正しい歯磨きについては、
歯医者も出来ない!?本当に正しい歯磨きの仕方とは?
を参考にしてみて下さい。

虫歯予防に効果的な3つの習慣

ここからは虫歯予防に効果のある習慣についてお話したいと思います。

とても簡単なことばかりですが、虫歯のリスクを大幅に下げることが出来るので、是非、普段の生活に取り入れてみて下さい。

虫歯予防の習慣1:シュガーコントロール

砂糖
虫歯予防の習慣で最も大切なことはシュガーコントロールです。これに関しては、先ほど詳しくお話した内容です。虫歯予防、最大のキモを参考にしてみて下さい。

虫歯予防の習慣2:水分をたくさん摂る

水を飲む女性
虫歯にならないために重要な役割を果たしているのが唾液だというお話は先ほどしましたが、その唾液をより出しやすくするための習慣がコレです。

唾液は透明な色をしていますが、血液がお口の中に染み出してきたものです。血液は体中の水分の量に大きく影響を受けるので、普段から水分を意識的に摂って水が余っている状態でなければいけません。

カラダが乾いていると唾液の量が減ってしまうので、虫歯のリスクが高まってしまいます。

目安としては、1日2リットルを目標にお茶や水を飲むようにして下さい。2リットルというとかなりの量ですが、仕事や家事の合間にこまめに飲むことでそれなりの量を摂取することが可能です。

水分を意識的に摂ることはカラダ全体の健康にも効果抜群なので、是非、取り入れてみて下さい。

虫歯予防の習慣3:寝る前にフッ素を歯に塗る

フッ素
虫歯予防に効果のあるグッズとして最もオススメなのが、フッ素のジェルです。フッ素という成分は歯の表面に作用し、細菌が出す酸に強い構造に歯を変えてくれます。

普段あなたが使っている歯磨き粉にもフッ素は入っていますが、歯磨きをした後にゆすいでしまうため、効果は半減してしまいます。

しかし、フッ素のジェルは基本的に歯に塗った後はゆすぎません。歯の表面に薬液が作用する時間が長くなるので、より一層効果を発揮しやすいのです。

使うタイミングとしては、寝る前の歯磨きをした後です。歯の表面に満遍(まんべん)なく塗って、そのまま寝てもらうのが一番効果的な方法です。

歯ブラシの毛の長さの半分くらいの量を取って、お口全体に塗り広げればOKです。

毎日使うことで効果が出てきますので、是非、新たな習慣として取り入れてみて下さい。
フッ素に関しての詳しい内容は、歯医者が使う、おすすめの歯磨き粉を紹介!を参考にしてみて下さい。

歯医者が言わない、虫歯治療の真実

真実
実は虫歯治療には、歯医者が言わない真実があります。

それは、虫歯は一度なってしまうと二度と治らない病気だということ。

歯医者で行う虫歯治療は、極論を言ってしまえば、見た目や機能が元通りに近くなっただけ。決してあなたの歯が、虫歯で穴になった箇所が、自らの歯で再生したわけではありません。

なくなってしまった歯の一部をプラスチックや金属で補っているだけです。カラダの一部が機械になったサイボーグをイメージしてもらうと分かりやすいかと思いますが、それと一緒です。

これは歯周病に関しても一緒です。一度溶けてしまった歯を支える骨は基本的に二度と戻ってきません。

このことからも分かるように、お口の中の病気は他のカラダの病気とは大きく異なります。風邪になっても1週間ほど安静にしていれば、自分の免疫力で治ります。骨折をしても、自分の骨で折れた箇所はくっつき、元どおりになります。デキモノができても、医者で切り取ってもらえば自分の組織で治っていくんです。

ただ、お口の中の歯や骨に関しては一度失ってしまうと元には戻せないんです。だからこそ、虫歯や歯周病にはなってはいけないんです。

「虫歯になったら治してもらえばいい。」、「歯周病になったら歯石を取ってもらえばいい」ではダメなんです。

治療以前に病気にならないための知識・テクニックを身につけて、普段からそれを実践すること。これこそが、死ぬまで自分の歯で、好きなものを食べ、笑い、会話し、人生を楽しむために必要なことなんです。

歯医者の治療も必要なくなるので、お金も節約できるというオマケ付きです。

そして、虫歯と歯周病を予防するための習慣に難しいものはほとんどありません。Dentalhackerでは他の記事でもあなたに必要な知識・テクニックをお伝えしていますので、是非、参考にしてみて下さい。

歯周病(歯槽膿漏)を本気で治す、たった一つの治療法とは。

プロが教える衝撃の事実!歯石は取っちゃダメ!?

もし、虫歯になってしまったら・・・

痛み
ここからは、「もしあなたが虫歯になってしまったら」という観点でお話したいと思います。

もちろん先ほどもお伝えしたように、虫歯にならないように予防できているのがベストです。でも、完璧にお口の環境をコントロールするのは難しいものです。

あって欲しくない現実ですが、虫歯になってしまった時の対応も是非、知っておいて下さい。

ではでは、早速いきましょう!

歯医者で治療をしてもらうだけではダメ!

歯科治療を受ける女性
虫歯ができた時、歯医者で治療をしてもらうだけでは根本的な解決には繋がりません。

なぜなら、虫歯ができたということは、虫歯になる環境がお口の中にあったということだからです。

原因を解決してはじめて虫歯の治療を受ける意味があります。この意識がなければ、あなたの歯は次から次に虫歯になってしまいます。

具体的にとるべきアクション

あなたが歯医者に行って真っ先にとるべきアクションがあります。

それは、「なぜ虫歯になってしまったのか?」、「今後、虫歯にならないためには何に気をつければいいのか?」を積極的に担当する先生や衛生士さんに聞くことです。

この記事では虫歯になりやすい習慣もいくつか挙げていますが、最終的にはあなたの普段の習慣・癖などを直接聞かなければ最適なアドバイスはなかなかできません。

実際にあなたのお口を診てくれた人に、「何が原因なのか」、「普段の生活で気をつけるポイント」を教えてもらうのが一番効果的です。

予防することの大切さをよく理解されている先生・衛生士さんであれば、きっと親身になってアドバイスしてくれるはずです。自分では気づかなかったような虫歯リスクが分かれば、より多くの歯を虫歯から守ることが出来ます。

虫歯の治療を受けた歯ほど虫歯になりやすい

虫歯
これは意外なことだと思いますが、治療を受けた歯ほど、虫歯になるリスクは高いんです。

虫歯の治療を受けた歯は、人工物がはめ込まれた状態。人工物と自分の歯との境目は必ずわずかな段差が残ります。わずかな段差であっても、ミクロ単位の細菌からすれば、格好の住みかになってしまうんです。

細菌が集まりやすいということは、他の歯よりも虫歯のリスクが高いということ。普段の生活で虫歯の原因になるような習慣を続けていると、真っ先に虫歯になるのは、「一度治療を受けた歯」ということになります。

具体的にとるべきアクション

「治療を受けた歯ほど虫歯になりやすい」という原理が分かっても、治療を受けないわけにはいきません。ここでは僕がオススメする治療の選択肢をお話したいと思います。

基本的に保険を使った治療は、先生が治療にかけられる時間の制限、使える材料の制約から、質の低いものになりがちです。

「歯医者に行くとほとんどの時間、衛生士さんがお口の中を診ていて、先生が出てくるのは10〜15分」なんて診療は典型的な保険治療ですが、このような治療で歯にピッタリと合った被せ物を入れることは現実的に不可能だと思ってもらっていいと思います。

残念ながら保険治療には限界が必ずあります。理想的な治療ができない以上、再び虫歯になるリスクは必然的に高くなってしまうんです。

1本の歯を何度も何度も治療できると思っている方も多いのですが、そうではありません。

再治療が必要になった時は被せ物の中が虫歯になっていたりと、何らかの原因があります。結果的に治療をやり直す時にさらに土台の歯を削ることになり、どんどん歯が小さくなっていきます。

1本の歯に対して5回も治療を行えば、ほとんどの場合「抜歯」が最終的なゴールになってしまいます。

そこで、僕がオススメするのは自費治療です。

自費というと費用の高さが注目されてしまいますが、保険治療と最も違うのは治療の精度です。時間をかけて治療が出来る分、治療の工程一つ一つを丁寧にじっくりと進めていくことができます。

「虫歯にならない環境を作った上で、精度の高い治療を一度だけ受ける」

これが虫歯になってしまった歯を長く使っていくために必要な考え方です。

自費治療を受ける時の歯医者の選び方

いくら自費治療がオススメだと言っても、どこの歯医者でも質の高い治療が受けられるというわけではありません。普段から保険治療で毎日たくさんの患者さんを診ている医院では、治療の基準が”保険治療”になっているのであまりオススメ出来ません。

例えるなら、「ファーストフードのお店でしか働いたことがない料理人が、いきなり最高級料理を注文されても対応ができない」のと一緒です。

つまり「普段の保険治療=1人10〜15分くらいの治療時間」で診療を行なっている医院では、いくら自費治療と言えども、結果は保険治療と対して変わらない内容になってしまう可能性が高いのです。

そこで、自費治療を受ける上でオススメな歯医者の選び方が2つあります。

・自費治療専門の医院を選ぶ

・治療の前に予防の知識、テクニックを丁寧に教えてくれる医院を選ぶ

この2つの選択肢です。1つ目は単純で、自費の治療しか扱っていない医院を探して受診するということです。「普段の治療=自費治療」なので、質の高い治療を受けられる可能性が高くなります(全て自費なので費用はかかりますが)。

2つ目の選択肢は、治療を始める前に「虫歯にならないための知識」、「歯周病にならないための知識」を時間をかけて教えてくれる医院を選ぶということです。

これは実際に受診してみないと分かりませんが、あなたの唯一無二の歯が受ける治療なので、何軒か歯医者を吟味して、自分が「ここだ!」と思える医院を選んでもらいたいと思います。

詳しい歯医者の選び方は、コチラの記事を参考にしてみて下さい。

まとめ

今回は、「歯磨きで虫歯は予防できない」という衝撃の事実に始まり、「正しい虫歯予防の原理と身につけてもらいたい習慣」「歯医者が言わない虫歯治療の真実」と、かなり盛りだくさんな内容でお伝えしてきました。

一度で全てを理解するのは大変だと思うので、普段の習慣に落とし込めるところまで何度か繰り返し読み込んでみて下さい。あなたのお口の環境は、劇的に変わっていくことでしょう。

僕の願いは、あなたが虫歯にならずに済むこと。

僕ら歯医者がどれだけ死力を尽くした治療を提供しても、残念ながら歯を元通りにすることは出来ません。虫歯や歯周病にならず、治療を受ける回数をできる限り減らすことが、歯の寿命に大きく貢献します。

お口の中の病気は、治せば済むものではありません。絶対にかかってはいけないものなんです。

そして、歯医者で痛い思いをしないためにも、「病気にならないこと」が最も大切です。正しい知識さえあれば、お口の病気にかからない人生は当たり前になります。是非、今回の記事をきっかけに、自分の歯を自分で守る習慣を始めていきましょう!

では今回はこの辺で。


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8 件のコメント

  • 甘いものの怖さを初めて知りました。
    甘いものを取った時点でリスクを犯しているんだな。と強く認識しておきます!

  • 福田さん、コメントありがとうございます!
    甘いもの(特に砂糖を含んだもの)を食べる頻度、タイミングを上手くコントロールして虫歯の心配がない生活を始めてもらえればと思います。

  • 記事見させていただきました(*´ω`*)
    甘いものを食べた後に歯を磨いてもあまり意味がないことを知りました。
    以前テレビで食後1時間以内に歯を磨いてしまうと逆に歯に悪影響を及ぼすという情報がありました。
    やはり1時間は歯を磨かないほうがいいのでしょうか。
    それとも、なるべく食後急いで磨いたほうが歯が溶けることを防げるのでしょうか。
    ぜひ正しい歯の知識を教えていただければ幸いです^^

  • 福田さん、コメントありがとうございます!
    テレビ番組では、インパクトを出すために「食後にすぐ歯を磨いてはいけない!」などと言っていますが、そんなに意識しなくても大丈夫です。
    食後すぐに磨いてもいいですし、時間が経ってから磨いても構いません。なぜなら、歯磨きのタイミングは虫歯や歯周病の根本的な原因にはならないからです。
    痩せようと思った時に、どのサプリメントを飲むか迷っているよりも、適切な食事管理と運動を行った方が圧倒的に結果が出るのが早いのと一緒です。
    (太った根本的な原因は、食事か運動量(筋肉量)だからです)
    歯磨きのタイミングについては、
    https://maeoka.net/timing-of-dental-brushing/
    こちらの記事で詳しく書いていますので、チェックしてみてください。

  • 前岡遼馬先生へ
    虫歯予防の説明で気になることがあるので説明お願いできませんか

    その1
    ポイント1:甘いものを食べた直後から歯は溶けている

    ほとんどの食品がph5.5以下になって脱灰させる能力があることはわかっております。
    もちろん脱灰させない食品もありますが探すのは困難ではないでしょうか。
    甘いとか甘くないとか虫歯予防ではまったく関係ないのです。
    だから甘くないポテトチップなら安心ということはないのです。

    その2
    ・ガム(キシリトール以外)をよく噛んでいる
    ・缶コーヒー(無糖以外)をよく飲む

    特定の成分が入っているとか、入っていないという理由だけで虫歯リスクを判断するのは無理です。
    非齲蝕せいのキシリトールだから安心とか、砂糖が入っていないから安心かはわからないのです。
    実際に無糖表示の食品でも脱灰させる能力のある食品は確認されております。
    確実に虫歯リスクにならないお菓子は、トクホか歯に信頼マークがあるものだけです。

    前岡先生この2点についてよろしくお願いします。

    ちなみに「食後にすぐ歯を磨いてはいけない!」は酸蝕歯の人への対策ですね。
    広めたのはnhkだと思います。酸蝕歯の人にはと正確に伝えていたはずです。
    いつのまにか、 酸蝕歯の人への対策だということが抜けて広まってしまいましたね。

  • 小林さん、コメントありがとうございます!
    研究者のような深い知識をお持ちですね。素晴らしいと思います。

    コメント頂いた内容ですが、ご質問というよりは既に答えが出てらっしゃるようなので、僕にお答えできることはないかと思います。
    とても勉強になるご指摘、ありがとうございました。

  • 前岡先生、

    とても勉強になりました。そして、虫歯になったら二度と元に戻らないって所肝に命じます。私は、奥歯7番を残念ながら抜歯する事になりました。そして、虫歯も7本見つかりました。カナダ在住なので、歯医者は全部実費歯医者さんです。でも、説明が英語でよく分からないので前岡先生にお聞きしたいのです。
    1、虫歯にならない歯ブラシ方法の記事がありましたら教えて下さい。特に奥歯が難しいです。

    2、電動歯ブラシの方がきちんと磨けますか?

    3、歯ぎしりが酷いので、マウスピースをしています。歯ぎしりは虫歯の原因になりますか?

    4、抜歯後、自分の歯の管理の悪さにとても反省しています。もう歯は元には戻らないのは分かりますが、今後虫歯ゼロは可能ですか?今は毎日、歯磨きの際にまずは、糸ようじ、その後ブラッシング、最後にモンダミン的なマウスヲッシュをしています。(カナダの歯医者に言われた方法です)これで、大丈夫だと思いますか?

    5、虫歯7本直した後、visilineと言う矯正をします。歯並びが綺麗になったら歯ぎしりは無くなりますか?

    前岡先生、沢山の質問で大変申し訳ありませんがどうか宜しくお願い致します。

    あきこ

  • あきこさん、コメントありがとうございます!

    全部自費なのは大変ですね。汗
    是非デンタルハッカーの記事を参考にしていただきながら
    歯医者の治療がこれ以上必要なくなるようなお口の環境を作っていっていただければと思います。

    簡単にご質問にもお答えさせてもらいますね。

    1、虫歯にならない歯ブラシ方法の記事がありましたら教えて下さい。特に奥歯が難しいです。
    今回の記事でもお話しているように、虫歯のリスクファクターとして優先順位が高いのは
    シュガーコントロールです。

    歯磨きは、歯周病予防のために行うという認識が正しいと思います。

    歯磨きに関しては、
    https://maeoka.net/how-to-brushing/
    こちらの記事を参考にしてみてください。

    2、電動歯ブラシの方がきちんと磨けますか?

    「電動歯ブラシの方がきちんと磨ける」と思ってらっしゃる方は多いのですが、
    実際はそうではありません。

    ほうきを使って掃除をしたことがない人が、いきなりダイソンの掃除機を渡されても
    使い方が分からないのと一緒です。

    先ずは通常の歯ブラシでしっかりと磨けるのを目標にして練習して、
    歯医者からも「しっかり磨けていますね!」とお墨付きをもらってから
    電動歯ブラシを導入するのがいいかと思います。

    歯磨きの要領が分かっていれば、電動の方がより短時間で磨けるはずです。

    電動歯ブラシに関しての記事もあるので、
    https://maeoka.net/electric-toothbrush/
    こちらを参考にしてみてください。

    3、歯ぎしりが酷いので、マウスピースをしています。歯ぎしりは虫歯の原因になりますか?

    歯ぎしりや強い食いしばりは、歯に細かいヒビ割れを作ってしまうことがあるので、
    虫歯のリスクを上げることに繋がってしまう場合があります。

    ただ、マウスピースを入れたからといって歯ぎしりがなくなる訳ではありません。
    飽くまで歯ぎしりの力を軽減させているだけで、
    歯ぎしり自体をしないように習慣を変えていかないことには一生マウスピースを
    使い続けなければいけなくなってしまいます。

    歯ぎしりに関しては、
    https://maeoka.net/tooth-fracture/
    こちらの記事が参考になると思います。

    4、抜歯後、自分の歯の管理の悪さにとても反省しています。もう歯は元には戻らないのは分かりますが、今後虫歯ゼロは可能ですか?今は毎日、歯磨きの際にまずは、糸ようじ、その後ブラッシング、最後にモンダミン的なマウスヲッシュをしています。(カナダの歯医者に言われた方法です)これで、大丈夫だと思いますか?

    これまでの習慣を変えることができれば、これから虫歯を作らないようにすることは可能です。
    ただ、カナダの先生に言われた内容を実践しても恐らく無理だと思います。

    虫歯の最大の原因は、この記事にもあるように「砂糖を含んだ食品をお口に入れる量と頻度」だからです。
    虫歯を予防するには、真っ先にシュガーコントロールから取り組んでみてください。

    今実践されているお口のケアは歯周病予防に効果があるものなので、
    是非これからも続けていただければと思います。

    5、虫歯7本直した後、visilineと言う矯正をします。歯並びが綺麗になったら歯ぎしりは無くなりますか?

    僕はvisilineは知らないのですが、invisalign(インビザライン)のことでしょうか?

    歯並びと歯ぎしりはそこまで関係はないと思います。
    ただ、歯の位置を変えることはかなりのストレスになるので、
    逆に歯ぎしりが強くなることがあるかも知れません。

    根本的な解決法としては、先ほどもご紹介した
    https://maeoka.net/tooth-fracture/
    こちらの記事を参考にしてみてください。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    愛知県一宮市にある前岡歯科医院の院長で、『Dentalhacker』のライター。歯周病治療をベースに、「1本の歯を残す」ことにこだわった診療を行っている。『歯の本当の価値を伝いたい』という想いのもと、”歯ブラシから始まる予防歯科”の大切さを広めている。 たまにやる筋トレとバス釣りが趣味。根は真面目な性格だが、人を笑わすのが好きなので、よくウケ狙いに走る。診療中、患者さんに「最近肥えやーた?(名古屋弁で”太った?”の意)」と言われると、ヒドくテンションが下がるナイーブなハートの持ち主でもある。