虫歯を放置するとどうなる?歯を失う前に知って欲しい6つの注意点

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前岡遼馬
このコンテンツは、現役の歯科医師がお口の健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログ記事です。当サイトの運営はこちらの運営理念に沿って行われています。

「なんか虫歯がありそうだなぁ・・・。」

と感じていても、なかなか歯医者に行けない方は多いものです。

仕事が忙しかったり、虫歯自体も痛みがないし、特に不都合も感じていなかったりするとついつい先延ばしにしてしまうことでしょう。

確かに他の体の病気であれば、時間が経てば治ってしまうものも多くあります。「まぁいっか!」で済んでしまうわけです。

しかし、虫歯に関してはそうはいきません。一度できてしまうと決して治らないがこの病気の特徴です。

治療をする、もしくは進行を止めるようなアクションを起こす、ということをしない限りあなたの歯の寿命はどんどんすり減ってしまいます。また、初期の段階であれば保険でできた虫歯治療も、症状が進行している状態では「自費治療でなければ歯を残せない」ということもあります。

いつ急な痛みが襲ってくるかも分からない虫歯。

治療が手遅れにならないためにも、虫歯を放置するリスクや虫歯治療の内容、虫歯を放置した場合の影響などは知っておきたいものです。

今回は虫歯の進行の仕方から順を追って解説したいと思いますので、是非、この機会に正しい知識を身につけて自分の歯を守れるようになってもらえればと思います。

では早速いきましょう!

1、虫歯を放置するとこうやって進行する

先ずははじめに「虫歯がどんな風に進んでいくのか」というところを一緒に確認していきましょう!

ここを理解してもらうと、今自分の歯がどんな状態か何となくイメージできるようになります。

虫歯の第一段階

虫歯は、歯の表面が細菌の出す酸に溶かされることで起こります。

虫歯の始まり

このイラストのようなイメージです。

歯の表面が溶けると凹みができます。凹んだ場所は歯ブラシが当たりづらいので、細菌が溜まりやすくなります。

「細菌が溜まっている」ということは、それだけ酸をたくさん出してくるということ。ますます虫歯が歯の内部にまで進行しやすい環境になってしまいます。

虫歯の処置をする上ではこの段階で手を付けるのがベストです。痛みなく治療ができますし、費用もほとんどかかりません。

ただ、あなた自身がこの段階の虫歯に気づくのはなかなか難しいと思います。「定期的に歯医者に行ってチェックしてもらう」メリットは、このような初期の虫歯を見つけてもらうことにあると言ってもいいでしょう。

虫歯の第二段階

進んだ虫歯
虫歯が進行するとこのような状態になります。象牙質という組織にまで達しているのがわかるかと思います。

さらに凹みが深くなるので、歯ブラシの毛先が届かない範囲が一層広がります。細菌にとってはとても居心地のいい環境なので、歯の中でどんどん数を増やしていきます。

ただし、こんな状態だったとしても初期のうちは痛みを感じません。「なんかおかしいかな?」という違和感程度だと思います。

痛みが出始めるのは、虫歯が歯の内部にある神経に近くなった頃。

水がしみたり、甘いものを食べるとキーンとするのはこの辺りですね。ここでようやく多くの人が、「そろそろ歯医者行かないとな・・・。」と思い始めます。

虫歯の第三段階

「歯医者が怖いから」と、第二段階の虫歯からさらに我慢を続ける方もいます。

するとどうなるのか?

「細菌が神経に到達するかどうか」という段階になると、かなり痛みが出てきます。

心臓の鼓動に合わせて、歯が「ドックン、ドックン」と痛みを感じるような状態です。ここまで来ると、自然に痛みが引くことはありません。

さらに虫歯が進行すると、

神経に達した虫歯

こんな状態になります。イラストのように歯の神経(歯髄)にまで虫歯が到達すると、夜も眠れないくらいの痛みに襲われることもあります。

虫歯の最終段階

そして、虫歯の最終段階になると神経は完全に死んで、痛みを感じなくなります。「痛みを感じない」と言っても、これで虫歯の進行が止まるわけではありません。神経を栄養にして細菌が歯の中でさらに増殖します。

その結果、歯の根っこの先端に膿の袋を作るんですね。

根尖病巣

このイラストのようなイメージです。

さらにこの膿の袋が大きくなると、炎症が骨にまで広がり骨の炎症(骨髄炎)を引き起こすところまで進行する場合もあります。こうなってしまうと口腔外科で大掛かりな手術を受けることになるのでとても大変です。原因になっている歯も、選択の余地なく抜歯されることになってしまいます。

骨髄炎にまで発展するケースは多くありませんが、虫歯一本でもこれだけのリスクがあることは知っておいてもらえればと思います。

2、放置した虫歯の治療は5パターン

虫歯の進行過程がイメージできたところで、ここからは「どんな治療方法があるのか」という部分をお話したいと思います。

内容は大きく分けて5パターンです。一つ一つを詳しく知る必要はありませんが、「どういう治療をするのか」という知識があるのとないのとでは、歯医者にかかる際の心構えが大きく変わってくるのでしっかり押さえていきましょう。

パターン1:経過観察

虫歯と聞くと何でも削って詰めるようなイメージですが、歯の表面がうっすら虫歯になった状態や初期の段階で進行が止まっているような虫歯であれば、積極的な治療は行わず、「経過観察」となります。先ほどの虫歯の進行度合いで言えば、「なりかかりの虫歯〜第一段階」にかけての状態で選択されるものです。

「経過観察」を「放置」と勘違いする方も多いのですが、その内容は決定的に違います。

「経過観察」を選択するためには虫歯の原因になっている習慣を見直し、これ以上病気が進行しないお口の環境を作っていかなくてはいけないからです。

虫歯ができるのには必ず理由があります。

  • 甘いものを頻繁に食べている
  • 唾液の量が極端に少ない
  • 虫歯の原因になる細菌がお口の中に多い

など、担当する先生や衛生士さんと一緒に原因について考え、改善していかなければ「経過観察=病気の放置」でしかありません。

しかし、原因さえ解決すれば、虫歯の治療をせずに進行を止めて歯の寿命を伸ばすことが可能になります。

虫歯の原因については、
歯磨きで虫歯は予防できない!プロが実践する虫歯予防をすべて公開!
こちらの記事で詳しくお話しているのでチェックしてみて下さい。

「経過観察」をする上で大切なことは、虫歯の原因をなくすこと、そして定期的に虫歯の状態を歯医者でチェックしてもらうことです。

この2つが揃わなければ、虫歯が知らないうちに進行して猛烈な痛みに襲われることもあるので、しっかり覚えておいて下さい。

また、虫歯の進行を止めるために役立つアイテムもご紹介しておきます。それは、「フッ素ジェル」と呼ばれるものです。

これを毎日寝る直前に歯の表面(虫歯以外のところにも)に歯ブラシで塗るだけです。歯の結晶構造が変化して虫歯に強い表面になります。

はじめのうちはジェルを塗って寝ることに抵抗があるかも知れませんが、続けていく中で違和感は減っていくので安心して下さい。

パターン2:詰め物による治療

虫歯がまだ初期の段階で、神経には達していない状態であれば虫歯の部分だけを削って詰め物による治療が可能です。先ほどの虫歯の進行度合いであれば、「第一段階〜第二段階」に相当する虫歯で行う内容です。

保険治療で使用するのはメタルインレー(金属の詰め物)とコンポジットレジン(白い詰め物)です。

インレーでの治療は、

こんな見た目になります。

一方、コンポジットレジンでは、

このように黒くなっている虫歯が、

このような仕上がりになります。

見た目で言えばコンポジットレジンの方が白くて目立たないのですが、普段から噛む力の強い方や、強い力のかかる奥歯ではすり減るのが早く、定期的な再治療が必要になるデメリットもあります。

担当する先生がお口の中全体を診断した上でインレー、コンポジットレジンのどちらかを選択することになるかと思います。

パターン3:神経の治療

虫歯が神経にまで達してしまっていた場合、神経の治療が必要になります。虫歯の進行度合いで言えば、「第三段階〜最終段階」で適応される治療です。

歯の中に細い器具を入れて、神経がある場所を綺麗に掃除していきます。

歯の状態によっては1回で終わる場合もありますが、多くの場合、神経の治療が終わるまでには2、3回の通院が必要です(場合によってはもっと回数が必要になります)。

病状が進行していなければ少ない回数で治療を終えられる可能性が高いので、是非とも早めに治療したいものです。

パターン4:根っこだけになってしまった歯の治療

虫歯の治療を何度も受けた歯であったり、何年にも渡って放置し続けた虫歯の場合、歯の頭の部分がなくなり、根っこだけになっていることもあります。

保険治療では、基本的に「抜歯」の選択肢しかありませんが、自費治療であれば何とか救うことができます。

具体的にはパターン3の神経の治療を行なった後で、根っこだけになった歯を上に引き上げる処置をします。歯茎よりも上に健全な歯を出すことが出来れば、被せ物を入れて使っていくことが可能になります。

このように根っこだけになってしまった歯にフックを付け、

このように医療用のゴムで引っ張り上げます。この後、固定、歯茎を下に下げる処置などを併用した後で、被せ物を入れていきます。

もちろん、健全な歯と比べれば一生使える可能性は低くなりますが、適切な治療とあなたのお口のケアが伴えば、20年、30年と使うことは十分可能です。

パターン5:歯を失った場合の治療

虫歯が進行しすぎて歯茎に埋まった根っこまでボロボロになっている場合や担当される先生が「抜歯した方がいい」と判断された場合、残念ながら歯を失うことになってしまいます。

歯がなくなった状態を放置してしまうと、隣の歯が倒れてきたり、向かいの歯が出てきてしまったり、発音に影響が出るなど様々な障害が出てしまいます。

なので、なくなってしまった歯は早い段階で何かしらの形で補わなくてはいけません。

選択肢としては、

  • ブリッジ
  • 入れ歯
  • 自家歯牙移植
  • インプラント

があります。

ブリッジに関しては、
ほとんどの人が知らない、歯のブリッジのメリット・デメリット。
の記事が参考になるかと思います。

入れ歯はあなたも想像できるかもしれませんが、
このような人工の歯をお口の中に装着することで、失った機能を取り戻すものです。失った歯の本数によって大きさやデザインは大きく変わります。

自家歯牙移植という治療は、歯を失った箇所に親知らずなどの歯を移植して機能させる治療のことです。

この写真のようにボロボロになってしまった歯を抜歯した後で、

親知らずを移植し、

最終的な被せ物を入れました。

インプラントよりも自分の歯で噛んだ感覚が残る治療法なので、親知らずが残っている場合は検討したい選択肢です。

インプラントに関しては、
知らなきゃ損する、インプラント治療の前に押さえておきたい7つのポイント
という記事で詳しくお話していますので、こちらをチェックしてみて下さい。

このように様々な治療法がありますが、その内容によってかかる費用も治療期間も大きく異なります。メリット・デメリットを担当の先生とよく話し合った上で選択してもらえればと思います。

そして何よりもあなたには「自分の歯を失わない」ために、正しい予防習慣を身につけてもらいたいと思っています。歯は一度虫歯や歯周病にかかってしまうと、完全に治ることはありません。

お口の病気は「なったら治せばいい」ではなく、「絶対にならないように正しいお口の管理の仕方を知らなければいけない」んです。

難しいことは一切必要ないので、このデンタルハッカーで正しい知識を身につけてもらえればと思います。

3、治療にかかる費用の違い

治療の大まかな内容が分かったところで、ここからは費用に関してお話したいと思います。ざっくりと表で解説すると、

治療法 費用 保険適用の有無
コンポジットレジン 1800円前後
インレー 2800〜3600円前後
クラウン(被せ物) 5400〜11000円前後
ブリッジ(3本ブリッジ) 20000円前後
自家歯牙移植(被せ物を含む) 20000円前後
インプラント 30万〜50万円前後 ×

この表でのクラウンというのは、虫歯の範囲が大きく、歯に被せ物を入れなければいけない際に適応される治療法です。神経の治療を伴う場合とそうでない場合で費用の幅があります。

ここで掲載している費用の目安は、インプラント以外は保険の治療費になっていますが、コンポジットレジンやインレーなどの治療をそれぞれ自費治療で行うこともあります。

自費の場合、

コンポジットレジン:約5万〜10万円
インレー:約5万〜9万円
クラウン:約9万〜14万円
ブリッジ:約30万〜40万円
自家歯牙移植:約20万〜30万円

とかなり高額なものになります。保険治療の治療費と比べると桁が一つ違うほどの費用の違いですが、治療にかけられる時間も、治療自体の内容も桁違いに精度の高いものになります。

「保険治療」が当たり前になっている日本では、「どうせ歯医者が儲けるための治療なんでしょ?」と思われがちな自費治療ですが、海外ではこのくらいの費用が当たり前です。

「歯科治療=お金がかかるもの」という常識なのです。

そのため日本のように「虫歯になったら治せばいいや」とは思わないのです。「自分の歯を残すためにはめちゃくちゃお金がかかるから、絶対に病気にならないようにしよ!」という考え方が強いんです。

破格な医療費でも一通りの歯科医療が受けられてしまう日本では、自分の歯の価値に気づくのが難しい現状があります。

しかし、失ってしまった1本の歯はどれだけお金を積んでも二度と戻っては来ません。是非、この費用の知識をきっかけにあなたの歯を大切にしてもらえればと思います。

当たり前ですが、そもそも虫歯にならなければタダで済みますからね。

4、歯医者に行けない時の応急処置はコレ

虫歯の進み方、治療内容、治療費とお話した上で、ここからは歯医者に行けない時に痛みなどの症状が出た時の応急処置をご紹介します。

「歯医者に行かなきゃいけないのは分かっているけど、仕事が忙しくてなかなか・・・」

「行こう行こうと思っているうちに歯が痛くなってきた・・・」

という場面も多いと思いますので、是非参考にしてみて下さい。

その1:休日診療を利用する

平日は歯医者に行きたいと思っていても、仕事が7時以降まである会社も多いものです。「わざわざ有給取ってまで歯医者に行くのもな・・・。」という気持ちが、歯医者に行く機会を奪っていると言っても過言ではありません。

そこで活用して頂きたいのが、歯科医師会が運営する「休日歯科診療」です。

各市町村には「歯科医師会」という、地域の歯科医師が所属する組合のような組織があります。この会に所属する歯科医師が当番制で診療にあたる、「休日歯科診療」です。

内容としては、「休日に歯の痛みが出たりした患者さんに対して応急処置を行うもの」なので本格的な治療とまではいきませんが、虫歯の進行を一時的に止めることは可能です。

「仕事が忙しいから」と虫歯を放置し続けるより、応急処置だけでも先にしておいて、仕事が落ち着いたタイミングで歯医者の予約を取ってしっかり治療する、というのがオススメです。

虫歯は風邪のように放っておいて治る病気ではありません。是非、歯の状態が悪化する前に処置を受けてもらえればと思います。

「〇〇市 休日歯科診療」とネットで検索してもらえれば、各市町村の休日歯科診療の案内を見つけることが出来るはずです。

その2:歯を念入りに掃除する

虫歯が進行した歯には凹みができるので、普通に歯磨きをしただけではなかなかキレイにすることは出来ません。

虫歯の歯に限りませんが、よく手鏡を見ながら1本ずつ歯ブラシを当てて掃除をしてあげることが大切です。厳密には、歯磨きだけで虫歯は予防できませんが、歯についた細菌を少しでも減らしておくことで進行を遅らせることは可能です。

歯磨きの仕方に関しては、
歯医者も出来ない!?本当に正しい歯磨きの仕方をイラストと写真で徹底解説!
で確認してみて下さい。

その3:痛む箇所は氷で冷やす

放置していた虫歯が急に痛み出した際には、氷水で冷やすのが効果的です。急性の炎症が起こってしまうと「何をしても痛い」状態になってしまいますが、冷やすことでかなり症状を抑えることができます。

虫歯が原因の痛みは「心臓の拍動に合わせて痛みが走る」のが特徴です。それ以外で歯茎が腫れているなどの場合は歯周病が原因であることが多いので、冷やすのは控えて下さい(歯医者で出される抗生物質の効果が弱まるため)。

冷却のポイントはビニール袋に氷と少量の水を入れて痛い箇所を「感覚がなくなるまで」冷やし続けることです。

「ちょっと冷やしては休んで・・・」のような当て方ではなく、歯医者に行くまで永遠に冷やし続けるくらいの気持ちで行うのがポイントです。

その4:痛み止めを飲む

痛みが激しい時には市販の痛み止めを飲んで下さい。歯医者にかかる前であっても予め飲んでおくことで処置の際の刺激を和らげることができます。

バファリンやロキソニンSなどの薬局で買える市販品であれば、歯医者で処方される痛み止めと成分がほぼ同じなので問題なく使用してもらえるかと思います。

5、意外と知らない、虫歯を放置することで生じる影響

ここでは虫歯を放置したことで起こり得る影響についてお話したいと思います。お口の中の病気であっても全身に影響が出ることがあるので、しっかりと押さえていきましょう!

影響1:頭痛を引き起こす

お口の中の感覚をつかさどるのは脳神経の一つ、三叉神経(さんさしんけい)と呼ばれるものです。

「歯が原因で痛みが出ている」という状態でも、神経を通して「頭が痛い」という感覚が生じることがよくあります。この場合、いくら頭痛薬を飲んでも根本的な解決にはならないので、早い段階で治療を行う必要があります。

歯の痛みがなくなれば、「頭痛も知らない間に消えていた」ということがよくありますので、参考にしてみて下さい。

影響2:顎の骨に影響がある

歯の根っこに膿の袋がある状態で長期間放置していると骨にまで炎症が広がり、骨髄炎(こつずいえん)という骨の病気に発展することもあります。

先ほどもお話したように、この状態になってしまうと口腔外科で全身麻酔をかけて行う大掛かりな手術が必要になってしまうので、例え原因になっている歯に症状がなかったとしても早めに治療を行うのが大切です。

影響3:全身の病気につながる

お口の中の病気といえども、血管を通して全身とつながっているのでカラダ全体の病気に発展してしまうこともあります。

代表的なものは、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎、敗血症などです。

虫歯が原因で増えてしまった細菌が、血管の中に侵入することで血管が詰まる原因になってしまったり(心筋梗塞・脳梗塞)、肺の方に入り込んでしまった場合は炎症の原因(肺炎)にもなります。

また血管の中でお口の中の細菌が増えてしまうと敗血症(はいけっしょう)という病気になってしまい、全身に細菌がばら撒かれてしまいます。

主に免疫力が低下する病気(白血病など)を持っている方や高齢者の方に起こりやすいのですが、健康な方であっても極度にカラダが疲れている場合などには十分起こり得るものです。

「たかが虫歯」と軽く見ていると命の危険にもつながりますし、カラダの大きな病気になってしまうと治療費も歯科治療の比ではなくなってしまうので、歯の治療だけで済むうちに処置を行うことが大切です。

影響4:虫歯の細菌が子供に移る

あなたのお口の中で細菌が増えてしまうと、大切なお子さんに細菌が移りやすくなってしまいます。

子供のお口というのは、生まれた時は無菌状態です。それが成長過程で様々なものをお口に入れる中で細菌が定着していくのですが、親が治療されていない虫歯だらけだと虫歯の原因になる細菌が移りやすくなってしまいます。

また、親がお口の健康に無関心であれば、当然その子供もお口の中がボロボロになっていきます。

僕は常々、「親の口の中を見れば子供の口の中もある程度想像できる」と思っているのですが、その根拠がここにあります。

子供に健康の大切さを伝えるためにも、先ずはあなた自身がお口の健康について考え、普段の正しいケア早期の治療を実践することが大切です。

影響5:噛み合わせが変化して顎がズレる

「虫歯が原因で顎がズレる」というのは少し意外かも知れませんが、よくある症状です。

人のお口はとても器用で、痛い歯があると自然にそこで噛まないように工夫して食事をするようになります。

すると知らず知らずのうちに本来の噛み合わせの位置が少しずつズレていってしまいます。正常な位置にあった顎の関節も少しずつ病的な位置に移動してしまうことになるので、顎関節症(顎の痛み、雑音、機能障害)の原因になってしまいます。

虫歯以外の治療も必要になると治療期間も伸びてしまうので、顎がズレてしまわないうちに治しておきましょう。

影響6:虫歯が口臭の原因になる

虫歯の中で細菌が増えると口臭の原因にもなります。

「口全体がクサい」というよりも、「特定の歯からニオイが出ているような気がする」という場合は虫歯が原因になっていることも多いので、周囲の人に迷惑をかけないためにも早めに治療をしておきたいものです。

虫歯が原因になっている口臭の場合は、治療が進めば自然に消えていくので口臭ケアグッズなどを買う必要はありません。

口臭が気になるあなたは、歯医者に行った際に先生に相談してみて下さいね。

影響7:向かいの歯が降りてくる

歯が虫歯になり、頭の部分が大きく失われてしまうと向かいの歯と噛み合わなくなります。

すると、向かいの歯が少しずつ出てくるんです。

歯は基本的に生え続けようとする特性があります。通常は向かいの噛み合う歯があるので、抜けてしまうほど歯が出てくることはありませんが、虫歯などで歯が大きく欠けたり、歯がなくなった箇所を放置していると向かいの歯はどんどん出てきてしまうんです。

こうなると後々治療する際にも大掛かりな治療になることが多いので、虫歯になった歯以外の歯を守るためにも、早めに治療しておくのが大切です。

6、虫歯を進行させないポイント

ここでは虫歯を進行させないポイントについて改めて復習しておきたいと思います。難しいことは一切なく、押さえるべきなのはたった2つだけです。

誰にでも出来るものなので、早速チェックしていきましょう!

正しい虫歯の原因と予防法を知って実践する

最も大切なことは、そもそも虫歯ができてしまう原因を知ることです。

ここが出来ていなければ、いくら虫歯の治療を受けても次から次に他の歯が虫歯になってしまいます。

それに原因さえ分かってしまえば、適切な予防法を実践することは簡単です。普段の生活に新たな習慣を加える必要もありませんし、特別な歯磨き粉などを買う必要もありません。

詳しくは、
歯磨きで虫歯は予防できない!プロが実践する虫歯予防をすべて公開!
を参考にしてみて下さい。

定期的にプロの目でチェック

虫歯を進行させないための2つ目のポイントは、気づかないうちの初期の段階で見つけてもらい、適切な対応をするということです。

正直に言って、患者さんが虫歯だと気づくくらいになるとかなり症状は進行してしまっています。

「自分では気づかないくらいの虫歯」の段階で見つけるためにはプロの目で定期的にチェックしてもらう他ないのが実際のところです。虫歯になりかけの状態であれば、予防処置だけで歯を削らずに済みますので、痛い思いをする前に歯医者に足を向けてみてもらえればと思います。

「虫歯が進行する前であれば、歯医者で痛い治療をされることはほぼない」という事実があるので、歯医者が怖いという方ほど早めに受診することが大切です。

まとめ

今回は「虫歯を放置したどうなるのか?」というテーマで、虫歯の進行の仕方から治療方法、治療費、虫歯の全身への影響とかなり詳しくお話しました。

「虫歯に対してどう対応するのか」という内容がメインでしたが、何よりも大切なことは「虫歯にならないように普段から正しいお口のケアが出来ているか」ということです。できてしまった虫歯は治療をするしかありませんが、健康な歯が病気にならないようにすることの方が、歯の寿命・歯医者に通う手間・治療にかかるお金を考える上でも大きなメリットがあります。

是非、虫歯のリスクを理解した上で、あなたの大切な歯を守るために「正しいお口のケア」について知って頂ければと思います。

デンタルハッカーの他の記事、そしてメルマガでも価値ある情報を全力でお届けしていますので、そちらもチェックしてみて下さい。

では、今回は以上です。


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2 件のコメント

  • 質問です。
    フッ素は有害で虫歯予防効果がないという説があるというのを聞いたことがあります。真実が知りたいです(>_<)
    それと、アマルガム除去についてはやはりしっかり防護体制下で行える歯科にいくべきでしょうか?
    最後の質問は、ぺリアウォーターの安全性、有効性などももし情報ございましたらいただけますでしょうか?よろしくお願いいたします(>_<)

  • 杉本さん、コメントありがとうございます!
    フッ素で中毒を起こすのはフッ素ジェルを大量に一気飲みするなど明らかに異常な量を摂取した場合です。赤ちゃんが誤って歯磨き粉の中身を全部食べてしまった場合などはリスクがありますが、大人が歯科医師の指示通りに使って問題が起こることはありません。
    「虫歯予防効果がない」というのは、あくまで説の一つだと思います。高齢者の虫歯がフッ素を使っていくうちに固くなり、削らずに済んだケースはたくさん経験しています。僕自身、フッ素を使っているので自信を持ってオススメしていますが、心配であれば無理に使う必要はありません。シュガーコントロールを徹底して行う方が100倍効果的です。
    アマルガムに関しては防護体制にも限界があると思います。削る際にしっかりとバキュームで吸ってもらえば問題ないと思います。
    最後にペリアウォーター(ペリオウォーター?)に関しては、僕もよく知らないのでお答え出来ません。一つだけ言えることは、歯周病の原因は歯の表面に付いたプラークが歯磨きで正しく取り除けていないことなので、いくら効果のある水などを使用したところで歯磨きが改善していなければ必ず再発するということです。歯周病はプラークコントロール(正しい歯磨き)で9割が治ります。歯ブラシ1本の使い方だけで歯周病は改善しますし、再発もなくなるのでお金も時間もかけずに出来る治療法の方がメリットは大きいと思います。
    また何かあればコメントしてみて下さい。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    愛知県一宮市にある前岡歯科医院の院長で、『Dentalhacker』のライター。歯周病治療をベースに、「1本の歯を残す」ことにこだわった診療を行っている。『歯の本当の価値を伝いたい』という想いのもと、”歯ブラシから始まる予防歯科”の大切さを広めている。 たまにやる筋トレとバス釣りが趣味。根は真面目な性格だが、人を笑わすのが好きなので、よくウケ狙いに走る。診療中、患者さんに「最近肥えやーた?(名古屋弁で”太った?”の意)」と言われると、ヒドくテンションが下がるナイーブなハートの持ち主でもある。