抜歯後に血が止まらない・・・。そんな時の対処法はコレ!

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前岡遼馬
このコンテンツは、現役の歯科医師がお口の健康に関する話をできるだけわかりやすい言葉を使って解説するブログ記事です。当サイトの運営はこちらの運営理念に沿って行われています。

「歯を抜いてもらったはいいけど、全然血が止まらない・・・。」

こんな状態になったら、結構困りますよね。

「なんか血がいっぱい出てるけど、
大丈夫なのかな?」

「”出血多量”とかにならないかな?」

「歯医者に電話した方がいいかな?」

「よくあることなのかな?」

などの不安に襲われることも多いと思います。

今回はそんな事態に遭遇した時の対処法を詳しくお話したいと思います。

ではでは、早速いきましょう!

血が出ていても、これだけはやっちゃダメ!

止血の仕方をお話する前に、「これだけはやっちゃダメ!」ってことを伝えておきますね

その1:休薬しない

一つ目は、今飲んでる薬を勝手に止めないです。

後で改めて説明しますが、血が止まらない原因の一つとして、“血をサラサラにする薬を飲んでいる”というものがあります。

人によっては、「コレを止めれば血も止まるんじゃないか?」と飲むのを止めてしまったりしますが、絶対にやめて下さい。

元々、血をサラサラにする薬は意味もなく出されるものではありません。脳梗塞や心筋梗塞など、大事な血管に血栓が詰まってしまうリスクがある方に対して処方されるものです。

血をサラサラにすることで血栓を予防しているわけです。なので、口の中の血が止まらないのを理由に勝手な判断で薬を飲むのを止めると死ぬ危険があります。(本当に!) 

実際、口の中の血が止まらないくらいで“出血多量”にはならないし、命に関わることなんてほとんどありません。なので最悪、血が出たままでも大丈夫ですから勝手な自己判断はとても危険です!

とにかく、医科の先生から出されている薬を勝手に止めるのは絶対にNGです。
これだけはしっかり守って下さいね!

その2:救急車を呼ばない

血が止まらなくて焦ってしまうと、ついつい”救急車”の3文字が頭をよぎりますが、呼んじゃダメです。

口の中の血が止まらないくらいで死ぬことはありませんから安心して下さいね。口の中の血が止まらないって理由で救急車を呼んでしまうと、救急隊員の方も、「こんなことで呼ぶなよ・・・。」となる可能性大です。

タクシー代わりに救急車を呼ぶのも、もっての他です。救急外来へは自分の足で行くようにして下さいね。

血を止める方法はコレだ!

血を止める前に確認してもらいたいことをお話しておきます。

お口の中は唾液で常に湿っているので、実際に血は止まっていても、吐き出した唾に血が滲んでいると、「あれ!?まだ止まっていないんじゃないか?」という錯覚に陥りやすいってことです。止血できていても、多少血の味はしますからね。

「真っ赤な血がドバドバ出て止まらない」という状態なら、今回の記事を参考にアクションを起こしてみて下さい。

ではでは、注意点が確認出来たところで本題の止血方法のお話です。

一番効果的な方法:圧迫止血

真っ先に出来る止血方法は、「ティッシュを30分以上噛み続ける。」です。

基本的にはこれがあなたに出来る一番効果的な止血方法です。格好良く言えば、「圧迫止血」というものです。

よく映画とかで、銃で撃たれた兵士の腕に包帯をグルグル巻くシーンがありますよね?あれが「圧迫止血」。包帯で傷口を押さえることで血を止めようとしているんです。それを同じことをお口の中で、ティッシュを使ってやるだけ。

指で押さえて圧迫してもいいんですが、噛んだ方が楽ですからね。

一応手順を確認すると、

1、ティッシュを30分間しっかり噛む
2、ティッシュをそーっと取って見て血が止まっているか確認してみる
3、血が止まっていても念のためもう30分噛んでおく

1、2、をやってみても止血出来ないようなら、もう30分ティッシュを噛んでから再度チェックしてみて下さい。

ティッシュでダメなら・・・

抜歯をした箇所の状態、あるいは体の状態(心筋梗塞・脳梗塞の既往がある方や糖尿病の方)によっては「圧迫止血」では止まらないことも十分有り得ます。

そんな時の対応もお話しておきますね。基本的に圧迫止血以外にあなた自身で出来ることはありませんから以下の対処法を参考にしてみて下さい。

対処法その1:かかりつけの歯医者へ電話

先ずは、抜歯をしてもらった歯医者に電話で今の状況を説明してみるです。

診療時間内であれば、対応してもらえるはずです。抜歯をした先生が一番状態を把握しているはずなので迅速に止血をすることができます。

「血が止まらないような抜歯をした歯医者は信用できない!」なんて勝手に考えて、抜歯をした歯医者とは別のところへ行く方もたまにいますが、絶対に止めて下さい

初めてあなたのお口の中を見る先生が診査・診断を一からやると時間がかかります。それに、無駄に初診料とかもかかるのでお財布の負担にもなりますから。

対処法その2:外科処置の専門医に診てもらう

“対処法その1”は、よくある話だと思いますが、問題になるのは歯医者が診療時間外だったらどうするのか!?ってところです。

それは、歯科口腔外科のある、大学病院の救急外来を受診するってことです。

かかりつけの先生がいる中で、大きな病院にいきなり行くのは罪悪感が伴うかも知れません。

しかし、圧迫止血をしても「血がダラダラ出て止まらない」という場合は、何かしらの処置が必要だと考えられます。

そのまま放置して状態が悪くなるよりも、一度歯医者に診てもらった方が安心です。

また、これは僕の意見ですが、深夜や時間外診療をやっている一般開業医よりも、”歯科口腔外科”の方が確実です。なぜなら歯科口腔外科は外科処置(抜歯とか歯茎を切ったりとか)が専門だから。止血をするのは日常茶飯事です。

それに、口腔外科で止血出来ないと後の選択肢がありませんから彼らも”背水の陣”で必死に血を止めにいきます。実際、僕は以前に口腔外科にいたのでよく分かります。

“対処法その2”のやるべきことをまとめておくと、

1、”歯科口腔外科”がある大学病院を事前にチェック
(救急外来はあっても、歯科口腔外科があるとは限らないから)
2、その病院の救急外来に自分の足で直接行く
3、受付で今の状況を説明する

以上です。

後は看護師さんが待機になっている口腔外科の先生を呼んでくれるはずですからティッシュを噛みながら待っていて下さい。

もし家の近くに大学病院がないって場合は深夜・夜間診療を行っている開業医を探して受診してみて下さいね。

そもそも、なぜ血が止まらないのか!?

ここからは”なぜ血が止まらないのか?”という原因の部分をお話します。原因が分かれば、自分の状態も分かるはずですから。

血が止まらなくなる原因は、大きく分けて3つです。

1、歯医者の問題
2、あなたの体の問題
3、抜歯後の行動の問題

です。では、それぞれの原因を見ていきましょう。

出血の原因1:歯医者の問題

これは抜歯した後に、血が止まっていない状態で患者さんを帰してしまったことが原因です。

患者さんの全身状態や、歯茎の炎症状態によっては血が止まりづらくなります。

本来であれば、血が止まったことを確認した上で帰ってもらうのですが、診療中はどこの歯医者も忙しいので、ちゃんと確認できていない場合もたまにあるわけです。そんな時に、患者さんが「家に帰ってから、また血が出てきた」なんて事態になるんですね。

もしくは抜いた歯の先端に“まだ炎症が残っていた”という場合もあります。

膿(うみ)の袋が歯の根っこの先端に残っていると抜歯後の出血原因になるんですね。この場合は、もう一度抜いた歯の先端部分に残っている、炎症を起こした組織を取り除く必要があります。麻酔をして行うので、痛みはありませんから大丈夫ですよ。

出血の原因2:あなたの体の問題

最初の注意点にも書きましたが、元々あなたが血をサラサラにする薬を飲んでいた場合、血が止まらなくなることがあるんですね。

特に心臓系の病気や脳血管系の病気になった経験があると血栓予防のために飲んでもらう場合が多いです。

中でも“ワーファリン”というお薬を飲んでいる場合は血が止まりづらいです。一旦血が止まったように見えた傷でも後からジワッと血が出てくることがありますから。

この場合は特殊な材料を使って血を止めるか、麻酔をして電気メスで止める形になることが多いです。どちらも痛くないので大丈夫です。

ただし、この記事の最初にお話したことの繰り返しになりますが、薬を勝手に止めるのは絶対にダメですからね。

これだけはちゃんと守って下さいね。薬をやめなくても、ちゃんと血は止めれますから大丈夫です。

出血の原因3:抜歯後の行動の問題

抜歯した後に、血の味が気になってしまって何度もうがいしてしまう方がたまにいます。

これをやってしまうと、せっかくできかけた血のカサブタが取れてしまうんですね。すると当然、また血が出てしまうというわけ。

もう一つは、抜歯した場所をベロで触ってしまうこと。これもカサブタが剥がれる原因になってしまいます。また唾液に混じって傷口に細菌がたくさん入ってしまうので、感染の原因にもなります。

それと、抜歯した後の飲酒や激しい運動、長風呂なんかも出血の原因になります。血圧が上がるので、血が出やすくなるからです。歯を抜いた後で説明を受けたと思いますが、ここも注意して下さい。

まとめ

いかがでしたか?今回の内容は知識として持っておくといつか役立つと思いますよ。

今回の内容をまとめておくと、

  • 血が止まらない時にやってはいけないこと2つ
  • 血を止めるためにあなたがやれること1つ
  • それでも血が止まらない時に、打つべき次の1手(2パターン)
  • 血が止まらない3つの原因

こんな感じです。是非、何度か読み返して内容を確認してみて下さい。

ではでは、今回以上です。


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2 件のコメント

  • リクシアナを止めずに抜歯後、止血は患者任せ”10秒間に口の中から血があふれ出る事態までは再診には来ないで良い”という説明文を貰いました。これは医師の都合を優先していませんか?患者の立場を無視しているように思われます。
    押さえ続けても出血が続くの我慢しなければならないのがあたりまえ?不安で当日見てもらいにいった時の医師の対応が冷たくこれが初診時と同じ医師かと驚きました。 まあ一か所の治療が終わった時点で行くのはやめようと思いましたが。
    ここの記事を読みましたら、止血をするので安心です。と書かれていましたが医師によるのですね。事前の説明もこちらが聞いて初めて今の治療はリクシアナなどの中止は行いません。とだけでした。
    後になってから薬のせいで普通よりは出血が続きますとは言われました。説明文通り我慢すれば不愉快な思いをせずに済んだ。馬鹿な患者ですが。

  • 木村さん、コメントありがとうございます!
    それは大変でしたね。
    お口の中は少しの出血でも唾液と混じってたくさん血が出ているような感覚に陥ることがあります。そのため説明文をお渡しして、「少しの出血であれば大丈夫ですよ。」と伝えていたのだと思います。
    保険治療の場合、説明の時間を十分に取れないことも多いと思うのでなかなか難しいところですね(どれだけ丁寧に説明しても1円も報酬が発生しないため)。
    不安になった場合は電話で現在の状態と取るべき対処を聞くのもいいと思います。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    愛知県一宮市にある前岡歯科医院の院長で、『Dentalhacker』のライター。歯周病治療をベースに、「1本の歯を残す」ことにこだわった診療を行っている。『歯の本当の価値を伝いたい』という想いのもと、"歯ブラシから始まる予防歯科"の大切さを広めている。 たまにやる筋トレとバス釣りが趣味。根は真面目な性格だが、人を笑わすのが好きなので、よくウケ狙いに走る。診療中、患者さんに「最近肥えやーた?(名古屋弁で"太った?"の意)」と言われると、ヒドくテンションが下がるナイーブなハートの持ち主でもある。